日本酒の楽しみ方

日本酒に興味を持って1年…知れば知るほど、飲めば呑むほど、面白い。

6 十四代

昔から行列のできるラーメン屋とか入手困難な物とかに弱く、つい並んでしまったり、ネットで購入できないか、探したりしてしまう癖があります。


過去に焼酎に興味をもち、プレミアム焼酎といわれる森伊蔵や魔王を購入できる店を探したことがありました。ただ、残念ながら焼酎の味を楽しむことができず、ハマるまでには至りませんでした。


この4月5月だと、なんとなく薬局をぶらついて、マスクが売ってたりすると、ちょっと喜びを覚えてしまうような…。



日本酒でいうと、私がこの一年うまい日本酒を探し求めた結論としての一番のプレミアム日本酒は、山形県の十四代です。

お店で飲めたことは何度かありますが、一度も購入体験はできていません。味は最高です、家で飲んでみたいと想いつづけています。


他に入手困難と知って探し求め、購入できたのは、


而今 じこん

飛露喜 ひろき

新政No.6 あらまさ

花陽浴 はなあび

田酒 でんしゅ     など


いずれも、酒屋に置いてあるのを見つけた時には手が震え、残り一本だったりすると自分の運の良さに心が震えます。家で飲むと、どれも間違いのないうまさで、至福の数日間を過ごすことができます。


おそらく、本当に日本酒を愛する方々からすると、邪道な行いと感じることかもしれませんが、ビギナーにとっては、こだわりの地酒を揃える酒屋を巡り、入手困難な日本酒を探し求める活動は、、、楽しいです。

5 結ゆい

30歳をすぎた頃それまでの車から電車通勤となり、朝の電車の間に読書しようと思い最初に読んだのが、


東野圭吾 の本


面白くてスイスイ読めるけど、推理小説は人が死ぬので朝はちょっと…。推理小説以外に何かないかと探し、出会ったのが


重松清 の本


いろいろな話があるのですが、家族や子どもの気持ちをメインにした話が多く共感できることが多々あり電車で涙を堪えきれなかったことも(泣き上戸なので)


あと多摩ニュータウンを舞台にした話がいくつかあり、私自身就職するまで多摩の団地育ちだったので懐かしい場面に思い出が蘇ることも。本のお陰で朝の通勤を楽しめるようになりました。



日本酒についても、いくつかの本を買って知ったことが沢山ありました。最初に読んだのが、


世界で一番わかりやすい

おいしいお酒の選び方

超基本的な知識や好みの日本酒の見つけ方を少しわかった気がします。


そして2冊目が、


最高の日本酒

実際に酒蔵を巡り、12の日本酒の味とその背景がレポートされていて最高に面白く、一気に日本酒への興味が高まりました。この本の中で紹介される日本酒の一つが


結ゆい(むすびゆい)

茨城の日本酒で、酒蔵の家に嫁に嫁いだ美智子さんが造りました。柔らかい甘味の、優しい味です。


あと、多摩に住んでいた頃から知ってはいた、小山商店という酒屋のことも載っていて、実はすごい酒屋だということも知り、今うまい日本酒を探す中心はこの酒屋です。

4 獺祭

20代の頃はこれといった趣味といえるものが全くなかったのですが、30代になってから仕事と家庭・育児の時間以外の何かが欲しいと思い、

 重松清の小説

 ランニング

 BUMP OF CHICKENの曲とライブ

が、40を過ぎた今でも自分の中に定着しています。


お酒については定番は、もっぱらビールやサワー。日本酒や焼酎は何だか種類が多すぎて、どれがうまいのかもよく分からない。


そんな時に、TV番組で見たのが獺祭(だっさい)でした。日本酒を飲むならこれ、という目安ができたことで少し日本酒が身近に感じられました。


獺祭のラベルにある、磨き三割九分 って何だろうと思い、そこから日本酒の分類を知りました。大まかに、

 ①純米酒…米、米こうじ だけ

 ②本醸造酒…米、米こうじに、醸造アルコール

原料の玄米の表面の雑味を削って残った米の割合を、

精米歩合 といい、①の純米酒の中でも

 純米吟醸…精米歩合60%以下

 純米大吟醸…精米歩合50%以下

磨き三割九分とは、精米歩合39%つまり米を半分以上削り、中心部の約4割だけを使ったということです。


獺祭45(磨き4割5分)を飲んだ時、何てスッキリと飲みやすいんだ、と思った気がします。また、完全にそうとは言えませんが、今まで苦手と思っていた日本酒はアル添と呼ばれる本醸造酒だったのかなと思います。


獺祭はスーパーでも売っていることがあり、お試しで失敗しない日本酒だと思います。あとは、雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)。どちらも、昔の日本酒のイメージと違うフルーティーな味わいで、飲みやすいお酒です。